2018年2月2日金曜日

2107 ベスト・アルバム 10

 2017年一番聴いた音楽はラオスだろう。CDもよく買った。でも、ここには一枚もない。アンゴラのCDもよく聴いた。パブロ・フローレズは最後まで迷ったけど、落選。個人的にはベテランの活躍と、フレンチ・カリビアンの当たり年だった。一番うれしかったことは、カンボジアのスーパースターにサインをもらえたことだ。一番残念なことは、トルコの音楽が殆ど聴けなかったこと。
  いつもながらよく聴いた順。なので昨年末ぎりぎりに入手したダラーラスは入らず。


1位
Booty Collins / World Wide Funk






















ダントツ、こういうオヤジがいるから、オイラは今でも音楽に夢中になれる。そして音楽に対して燃えてくるのだ。

2位、3位
Dede Saint-Prix / Drikouraman
Tony Chasser / Live ,Lakau Lanmou













DeDeは80年代から聴いているが、今まで一番いい。トニー、ズークの貴公子やサキヨ時代は全く面白くなかったが、オヤジになって面白くなってきた。


4位、5位
Shelia Majid / Boneka
Youssou N'dour / Seeni Valeurs














あの頃のワールド・ミュージックブームを牽引した二人の復活盤はうれしい誤算だった。特にシーラの「Aku Bonekamu」「私はあなたのお人形」は熟女になった彼女に、とてもいわれてみたい....一度でいいからライヴ観たい!


6位、7位
U tin
Eleni Vitali














意外と苦手なミャンマー音楽ですが、素晴らしかった。ギリシアの好きな歌手、Eleniは08年作、一曲目はロック調であるが、なかなかいい。曲が進につれギリシア色が濃くなる。


8位
Loic Embole / Genese



















グァドゥループのパーカッション音楽、グオ・カ。Kaはパーカッションを指すようで、その太鼓が上手く使われたサウンドが、かなりオイラ好みだった。勿論、多少ズーク寄りの音だったりするけど、コーラスとかも良かったり。愛聴盤だ。

9位
Larry Campbell & Teresa Williams





















エルスール店長に教えてもらったカントリー。ワールドミュージックに疲れた時に、よく聴いてました。男女のデュオでなかったらたぶんどうでもよかったと思う。

10位
Musiliu Haduna Ishola / Happy Day





















何なんだコイツ!ほとんどトーキング・ドラムが聴こえず、ひたすらスネアの音。バックのジャズぽいキーボード、ヴォーカルはふじなんだよなぁ。ハウリングしたり録音状態は決してよいとは思わないけど、こんなフジは初めて。すみません、アパラだそうです。区別がつかない。このジャケでHappy Dayとか言われたくないし...

2018年1月27日土曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その6

6位 Andien / Metamorfosa




デビュー時からクオリティ高いアルバム多いですね。さすが。インドネシアに関係なく普通のポップス・ファンが聴いても楽しめる作品だ。インドネシアを代表するポップシンガーと言っても差し支えないでしょう。

7位 Rizky And Friends










いや~、オイラの知らない間に、オイラの好きなジャンル、インドネシアRBで、ナイスな人達沢山出現してる。Rizkyさんのお友達なのかよくわかりませんが、VA形式、一曲ずつ収録。配信のみだったのでしょうか、よくわかりませんが、ナイスなコンピです。イイ曲多いし。

https://www.youtube.com/watch?v=XyHhr2XbaGc

https://www.youtube.com/watch?v=Is0ijEHDh-0

8位 NEUROTIC


何もインドネシアに限らず、若いアーティスト達の80sサウンド・リスペクトは世界中でしょ。このアルバムは笑えた。80sの半分はNEW WAVEしか聴いてなかったから余計だ。シンセや、プログラミング、エフェクト、他80s感覚が素晴らしい。メロディラインもいいし。かなり気に入っているグループです。こんなグループがインドネシアからでてくるなんて、ホント時代は変わった!!


英語曲が少ないのがいい。
リミックス、いいね。12シングルの感覚だよなぁ。


9位 Harry Roesi Gang / Philosophy Gang


ツイッターにも書いたけど、彼のレコ、カセットはインドネシア人、日本人が必死になって探しているのだ。ちなみに欧米人で探している人を知らないので、ここにあげない。シンガポールのレーベルに盤権があったから再発できたのか知らないけど、彼の埋もれた名盤を(どんなものがあるかしらないけど)再発できないのかしら..

10位 Atik CB / Transisi











コツコツとインドネシアの古い音源を復刻するBRAVO MUSIKは偉いよ。エルフィのCD化は頓挫したみたいだけど。Erwin Gutawaが音楽担当したカセットのCD化でしょう。ボーナストラック5曲。80年代、インドネシアの都会的サウンドの代表的なアルバム。Younky Soewaro ,Deddy Dhukum ,Mus Mujiono、90年代に連なる音楽家の名前がすでに....

https://www.youtube.com/watch?v=3BZ4DwJE0T0

2018年1月24日水曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その5

5位


The Best of Julia Perez

2017年6月、36歳の若さで他界してしまったJulia Perez.いつ頃だったか、初めての出会いはコンドーム付きCDだった。インドネシアでCDの需要は少ないのに、こんなことする奴おるんや、と思ったが、音楽的には大したことがなかったので、気に留めていなかった

ところが、2014年のAku Rapopoという曲で、映像と共に衝撃を受ける。ダンドゥット界のレディ・ガガの登場。彼女は最初からこの路線を狙っていたのではないかと思う。一世風靡したイヌㇽの踊りのセクシーさではなく、魅せるセクシーさ、しかしサウンドは全体としては、イケイケ感はあるものの、流行に左右されない曲も何曲かある。前述したAku Rapopoは映像はめちゃセクシーだが、両面太鼓を使用したタルリン・ダンドゥットに近い作りだ。2014年と言えば、まだKOPLO全盛期なのにあえて、スンダ路線セクシー路線を選んだのは彼女にスンダ人の血が通っているからだろうか。

これらの音源は当初から配信オンリーだったのだが、めでたくCD化された。ベスト・オブだけど、DENADAとか入っている。ちなみに四半世紀前にDENADAを紹介する時には、エイミリア・コンテッサの娘とかよく引用していたけど、今ではその引用も意味ないな。母親もDENADAも過去の人?かしら..

曲は作らなくても、踊らされる時代から、自己主張するダンドゥット歌手が現れたのに残念でならない。彼女のようにアクの強いダンドゥット女性歌手の登場を再度待ちたい。

https://www.youtube.com/watch?v=G-x9cH78P10

https://www.youtube.com/watch?v=nKdtt206Cw0



2018年1月22日月曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その4

4位


RUN

かれこれ、インドネシアに10年行っていない。魅力的なシーンがあれば飛んでいくけど、そうでもないし。なのでどんなグループがオイラ好みなのかさっぱり、分らない。ネットで探すのは限界があるし、インドネシアの音楽だけを愛聴しているわけでもない。

このグループは一緒に家宝級というDJイベントやっているジャッキーに教えてもらった。ダサイ、グループ名、適度にHIP HOPでインドネシアR&B、オイラが90年代に好きだったグループの数々と条件が一致。特に一曲目「Hijau Dan Biru」はナイスな曲だ。ストリングス・アレンジ、グンダン入り、ガムランのサンプリングetc..個人的には2017年、インドネシア・ポップス、ベスト・トラックだけど。




他のアルバムも聴いてみたけど、オイラを納得させる内容で、ちょっと追いかけていこうかな、という気になった。だいたい、10曲中2~3曲が英語詞だけど、3曲までならがまんできるしね。ジャッキーに感謝しなくちゃ...

2018年1月21日日曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その3

第3位


The Groove / Forever U’llBe Mine

何も変わっていない。1999年の1st「Kuingin」から。ベストを除けば2005年の「Hati Hati」から12年ぶりのオリシナルアルバムということかしら。詳しいことはわからない。05年「Hati hati」は離婚した元妻がCDを所有しているので今は聴けない。トホホ...インドネシアでの音楽カテゴリーで分ければ、ジャズ、フュージョン的なバンドなのだが、オイラが気に入ったのは女性ボーカル、Rieka やRezaの声質。アルバムタイトルが英題なのはちょっとなぁ...

でもこのグループKFCレーベルじゃなかったら、こうした新譜が出せたのだろうか、疑問だ。いつだってインドネシアのCDは売り切り御免!だ。CDの需要、海賊盤他、色んな問題があると思うが、KFCのCDは特にそんな匂いがプンプンする。鶏肉食べてもらいたいからCDも売ってます。アーティストも店に来ますよ、サイン会、握手もできます。なので鶏肉食べに来てCD買ってください。ギギやスランク、他90年代組のCDがKFCから出ているけど、どうなのかしら。鶏肉たべてCD買って帰るって、結構な金額だよ、インドネシアでは。今の経済状況なら、40代~50代の人ならそれもokかしら、その辺もKFCは考えてる?
オイラが思う、旬なアーティストはほかのレーベルでCD出したりしている。面白い人
達わりといるし。KFCのCDて何だか、予定調和。音楽が専門じゃないから。KFCのCD販売戦略もう少し、様子を見たい。

かなり話がそれたけど、本アルバムで、一番好きな曲は5曲目「Bawalah Daku」かな。オイラ的には、インドネシア人、初のtalk Box入り(何を使っているかしら)。まぁ、何はともあれ、懐かしいインドネシア人の友人に会ったようで、聴いてましたCD。



1999年の1st「Kuingin」時代を考えれば、カセットジャケやないやろ!と、思った当時。そういう所も、このグループの好きなところでした。

すきな曲やった。MVなかったかしら..

2018年1月20日土曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その2

第2位

Trio Lestari / Wang

メンバーの一人、Glenn Fredly は90年代終りにソロでデビュー。インドネシアR&B好きには知られた人だ。彼はソロの前にはFunk Sectionというグループのヴォーカルでもあった。このグループには後にMEやNEO他、でプロデューサーとして頭角を現し、オイラが敬愛したインドネシア90年代ニュージャック・スイング野郎(インドネシアのテディ・ライリー、もちろんあのGUY)Iwan Noorsaidgがドラムで参加していたバンドなのだ。Tompiもソロでしられて、Sandhy Sondoroという人は知らなかった。一人では大したことないけど、3人集まれば..かなり話がそれたけど、そういう意味(どういう意味?)では、このグループのイニシアチブサはグレンがとっているような気がするけど、まぁ、どうでもいいや。オールド・タイミーな曲をまぜ、ラテンチックから色々あるけど、まぁ歌唱力がうらずけられているからこそ、楽しいアルバムわけで。オリジナルのRPM盤は色々写真が楽しめたが、KFC盤はそっけない。但し曲はKFC盤の方が多い。KFCのCDにはいろいろと言いたいことがあるけど.そのうちに。





2018年1月19日金曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その1

例年ならインドネシア・カセット10をやっているが、正直言ってベストに上げる10本が揃わなかった。一方でCDはポップスが中心ではあるが、10枚揃った。言語はインドネシア語だけど、音楽としては欧米風だから面白くない。四半世紀前にはそんなこと言っていたオイラも随分と状況が変わった。いや、時代が変わったのだ。

1位 Murni Subakti / Nhulihi Si Tading



 インドネシア、今の時代、地方ポップスの面白さを表現できる音楽はHIP HOPだと思っていた。実際、面白い地方もののサンプリングネタで、地方言語でラップするグループも沢山いる。が、本作の中心はジャズであった。スマトラ、トバ湖周辺に住むバタック・カロ族のプルコロンコロンという音楽をベースに。トラディショナル楽器奏者とジャズ演奏者とのコラボ演奏みたいなものだが、どうしてもジャズ的なアレンジが強いのは力関係かしら。少しジャズ的要素が食傷気味の所もあるが、プルコロンコロンという音楽をこんなに楽しく、しかも現代的に聴かせたアルバムは過去にない、いやもしかしたら今後もないかもしれない。一地方の音楽を、いくら今風のアレンジであっても他の地方の人が好むだろうか。ナイスな沖縄音楽の新譜が出た、みんな買わないでしょ。それと似たような感じ。
 

インナーの写真もいい(右)カロ族の衣装着ているし、楽器の写真も載せている。MV観ながら一応確認はできるかな。


バタック・カロの音楽、プルコロンコロンを日本人で初めて世界に発信した師匠のHPを参考にしました。


2018年1月8日月曜日

2017ベストリイシュー10




①V.A / Palmwine Music Of Ghana
②Purple Rain  / Prince and The Revolution (デラックスエディション)
③Legenda / Sheila Majid (Digitally Remastered)
④AKaung Ta A Kaung Sone Tay Vol.2 / Ko Aunt Gyi
Paint And Paint / Haircut Onehandred 
⑥Turenne Et Sa Clarinette
⑦Watching Out / Split Decision Band
⑧デッドリイド・ドライブ / 伊藤銀次 (40周年デラックスエディション)
マルティン・チャンビの時代のペルー、アンデス音楽 1917-1937年
⑩コンプリート・シングルズ/ ザ・キャラクターズ

歳をとるにつれ、若い頃に聴いた音楽をもう一度いい音で聴きたい。でも、世界の色んな音楽もまだまだ聴いていきたい。そんな思いが強い年だったような、2017年。ね

①はダントツですね。色んな所で言われているけど、ここでも言いましょう。世界に誇れるリィシュー盤。一曲目から素晴らしいし、殆ど復刻されてない音源を日本のコレクターがこれでもか!と選曲。②本人がリマスターだから、間違いなく音が素晴らしいよ!映像もいいんだなこれが。③90年の名作デジタル・リマスター盤。東南アジアの旧作がリマスター盤で登場するのは、マレーシアとかごく一部でしょう。復刻という意識は薄いのだ。今年、新作でも見事に復活した。ガムランのサンプリングとか気持ちいい音してますよ。④ミャンマー、3枚リイシュされた中でも一番歌謡的で東南アジア的で素晴らしい。⑤解説にもあるけど、まさに悲願の復刻盤。CD化もされずに33年も待たされた。演奏力、アレンジ、曲の良さどれをとっても1stより上でしょ。つまり、ニック・ヘイワードはヘアカットには必要ではなかった。なぜか、今年久々に新作だしたみたいでけど。⑥マルチニックのクラリネット奏者。ビギン~マズルカ他、ナイスでしょ、歌無しで楽しめる。レコも好きなのでまだ売っていないのだ。⑦70年代後半、オハイオで活躍したグループ。知らなかった。オハイオなので買ってみたらオイラのツボでした。ブギーからディスコ~ファンクまで。レコードは高値らしい。⑧銀次のアルバムで一番好き。いや、他のアルバム、何があったかもう覚えてない。中学の時、擦り切れるほど聴いたのだ。ブックレットも充実している。⑨まず、1曲目でしょ、驚いた。ペルー、知られざるアンデス音楽。⑩シングルほぼコンプリートだった。それほど好きなグループだった。「ラヴ・サウンズ」ばかり注目されていたけど、いいグループでしたよ。初CD化が13曲。大好きな「甘えたいのに」も初CD化でうれしい!

2017年1月15日日曜日

2016年中古インドネシア・カセット・ベスト10

① Kecik-Kecik / Waljinah




ワルジナさんのクロンチョン・ダンドゥットに出会ったのは、もう四半世紀以上前。Walang Kekek / Waljinah (Kroncong Dang Dut) P2SC盤だ。カセットをダビングして擦り切れるほど聴いた。クロンチョン・ダンドゥットの名盤だ。もしかしたら、P2SCにはクロンチョン・ダンドゥットのアルバムがまだあるんじゃなかろうか、とここ何年か思い始めていた。情報なんかあるわけがなく、カンだけが頼りだったが、存在した。しかもプランテーションにあった。何と幸運。前述のWalang Kekek とはバックのオルケスは変わったが、基本路線は変わっていない。2016大収穫の一本だ。

②Gerenyem-Gerenyem




















インドネシアの歌手で彼女ほど、ジャンルを多岐にわたり、名作(迷作)を残した人はいないだろう。クロンチョン、ランガム・ジャワ、シャンプリ・サリ、ポップ・ジャワあたりは当たり前で、ダンドゥット、クンダン・クンプル(バニュワンギ)、カシーダ、そして、ジャイポンガン。他にもっとあるかもしれないが、オイラはこれぐらいしかしらない。特にジャイポンガンのカセットは1本しか持っていなかった。ただし、ジャイポンガンと言っても、カセットに表記されているように’Jaipongan Jawa'なわけで、あくまでワルジナさん解釈のジャイポンガンなのだ。だから面白い。ジャワ人の彼女がスンダ音楽を自分なりに...、異種格闘技みたいなもんです。まぁ、大歌手だからできるのでしょう。

③Lagu Duo / O.M.Gamat Sinar Harapan




















Gamatは、ミナンカバウのトラッドな音楽。それをO.M.(オルケス・ムラユ)解釈でやるという発想が、やはり時代だったのかしら。カセット裏にはTGL.19 APRIL 1980の表記があるが。地方音楽をこうしたアレンジ、つまりダンドゥットぽく、もしくはムラユ色濃く、なんてカセットは沢山存在したんだろうなぁ、一方でポップ・ミナンがありながら....

④Gambang Kromong / Benyamin S. & Herlina  Effendi



















 
ベニャミンのGK(以下ガンバン・クロモン)路線の「美女と野獣」路線は、イダ・ロヤニに限ったことではない。色んな女子とアルバムを出しているが、イダの次にしっくり来るのが、オイラはへルニア・エフェンディだな。Bang BenとはREMACOにもレコード残しているけど、もしかしたら、REMACO音源のカセット化かもしれないが、聴いたことがない。なぜか、イダ・ロヤニとわかるナンバーもあるが、これも聴いたことのない音源。たいしたカセットには思えないが、聴いたことのない、音源が満喫していた。

⑤Sono / Wiwi Wiarsih


















 
 
JAIPONG DANGDUTと表記されたカセットで、これだけ、アコーディオンが使用された音源はオイラ、知らない。スンダ~ムラユ情緒へのアプローチが素晴らしい!

⑥Lagu Lagu Melayu Deli / The Tropic’s &Mayang Murni





















何だか、スマトラ(メダン)あたりのBARで演奏していたグループがそのままカセットを出してしまったようで、オイラは好みだ。ムラユ・デリをラウンジ感覚で。サックスがいい味出している。当然ながらアコーディオンはなく、アラブ色も後退しているが、だから面白い。たぶんヴォーカルであろう、Mayang Murniもムラユ色出さず、演奏にあった歌唱をしているのもすき。ホンマに地方もののカセットは奥が深い...

⑦Satu Lobang Rame Rame / Ali Usman & Noora Normania




















ダンドゥットのカセットでゴルフ・ジャケというもの珍しい。バックのAntique Groupのナイスなバックと、そこそこにいい曲がそろっていた。Dianレコードにしてはおとなしめな内容だ。

⑧Calung Bandung / Detti Kurnia Adang P.&Ganjar





















初めて見るディディのカセット。声が若々しい。SUWANDAの強烈なグンダンにチャルンが絡む。タイトル曲はかなり好みだった。

⑨Ulaelo / Tatty Hartati




















一昨年ほど、入手できなかったクリニンガン・ダンドゥットのカセット。2016では本作が一番気に入っている。どうして、これがダンドゥットなのか、クリニンガン・モデルンなる表記でもいいと思うが、時代だろう。当時のダンドゥットの勢い。ルバーブ、グンダン、スンダ・ガムランのシンプルな演奏なれど、歌い手の濃厚さが、たまらない。


⑩Salome / Wiwiek Sumbogo





















大好きな彼女のカセットは2016もいろいろ入手したが、大当たりというのはなかったかな。気に入ったのが、ジャケもかわいい本作。A面のみなのだけど、彼女らしいダンドゥットでした。


確か、初めてインドネシアのカセットを買ったのが、25~26才ぐらいだったような。ということは30年買い続けているということか。いつ終わりがくるのか..まぁ、こなくてもいいけど。

2016年良質なカセットを提供してくれたプランテーションには本当に感謝。2017年もよろしくお願いしたい。


2017年1月5日木曜日

①Fitnah
②Bukan Tak Sayang
③Hari Jitu
④Bukan Tak Mampu
⑤Hidup Tersiksa
⑥Sabar Dulu
 ⑦Masih Ada Iman
⑧Topneg Fenipu
⑨Kejam Diatas Kejam
⑩Bukan Ku Menminta

2017年1月1日日曜日

2016 ベスト・アルバム





KONSTANTINOS PLOUSIOS & ASPASIA STRATIGOU, THODORIS MERMIGKAS, RIA ELLINIDOU… / ALITHEIA… STI SYRO


EDDY TUSSA / KASSEMBELE

2016年は本作とEddy Tussaがぶっちぎりでした。
①②「大切なのはアコースティックであること、そしてオリジナルであり、質の良さを保つこと」を実証したアルバムだと思う。大好きなギリシア歌手ASPASIA STRATIGOUは自身のアルバムは出さず、作曲家のアルバムにちょこちょこ顔を出す。ファンとしてはがゆいものの、それを払拭してくれたのが、このアルバムだ。(まぁ、作曲家にして歌手、ギタリストでもあるコンスタンティノス・プルシオスを中心とした企画アルバムなのだが)ライヴ盤というのもいい。他の歌手も様子観察だ。ギリシアの多様な音楽世界を最少人数の編成でこれだけ聴きやすく、アレンジにも凝っているアルバムはほかに知らない。

②長年、アフリカやカリブ音楽を聴いてきて、これほど両方の音楽が面白く両立しているアルバムは、そうめったに遭遇できないでしょ。エル・スール・レコーズに感謝だ。

③Reda Taliani / Bladi



一昨年のMM誌ワールド・ベスト第1位。オイラは買いそびれていたので、16年の第3位に。近年のライのアルバムでは最も気に入っている。サウンド・プロダクションの充実。そして、何よりオイラが苦手なロボ声がない。ハレドの甥っ子なんて足元にも及ばないでしょ。キラーチューンもあるし。


④GEORGE DALARAS & NIKOS PLATYRACHOS / TA ASTEGA




昨年の初頭はこのアルバムばかり聴いていた。ラグタイムとレベーティカという発想が、この上ない極上の発想でしょ。それを実現してしまう、ダラーラスのオヤジ魂、世界のオヤジ・ミユージシャンは見習うところがあるでしょう。


⑤TITO MANRIQUE Y COSA NUESTRA / SALSA CRIOLLA, Pregoneros De La Calle




ほんと、ラテン音楽から遠ざかっているよなぁ..というより、ラテン音楽無知になっている昨今、このアルバムにはグッときた。「アフロ・ペルー、ムシカ・クオリーヤとサルサを大胆にミックス」と言われても、オイラにはプエルトリコのボンバちっくに聴こえて最高だったのだが...これって間違いのかしら..どうでもいいけど、2016年一番好きなラテン・アルバムでした。」


⑥FEMI OORUN SOLAR & His Sunshine Jasa Band / MERCY BEYOND…Aanu To Tayo





やはり、最高傑作は、GRACE, OORE OFEでしょ。それでも一定のクオリティを保っているのに敬服。アフリカ音楽をけん引して面白くしていく素材だから、今後に傑作が生まれることでしょう。期待したい。

⑦WALLY BALLAGO SECK / XEL



 
 
⑧WALLY BALLAGO SECK / XEL
 
 
チョーン・セックの息子さん!といいわれてもなぁ、どれぐらいの人が知っているのか..どうでもいいかど。次世代ンバラとしては、悪くないと思うけど。そりゃ、若いから勢いで逝くところもあるが。もうすこし、一曲一曲を緻密に練り上げたらナイスなアルバムができると思う。欲張って2CDとかにせずに..オヤジは少し見守りたい。
 
 

 
⑨??? 読めない..
 


アメフォン柳川さんラオス買い付けで、かなりツボにはまった。基本、モーラムだけど、彼女の声質、歌唱力もさることながら、バックの充実感も、今後この国の音楽をチェックしようと気になってきた。
 
 
⑩JAMILAH ABU BAKAR / BAYUN TARI PANGLIMA
 
 
 
 
マレーシア、シティちゃんやノナリザ・イドリスはどこへ...て感じになってきたなぁ。次世代を担うのはこの人なのか。まぁ、前述した2人の域には達していないが、これからの人だろうから、見守りたい。
 
 
⑩TIWA SAVAGE/RED
 


 
2016年、残念ながら、すべてエル・スール・レコーズで挿入。やはりアフリカものがダントツに面白かった。盗難アジア、新譜に関しては、もはや、ベトナム、カンボジア、ラオスという感じがする。要は、経済的に向上したら音楽が面白くないということかしら。オイラの痔論だけど。


2016年8月23日火曜日

ベニャミン・カセットの謎、ようやく終結!



ベニャミンが急死したのは、95年の9月5日。オイラは前月の末までジャカルタにいた。務めていた会社を辞め、独立50周年のダンゥット・コンサートを満喫し、8月末に帰国して、数日したら悲報が届いた。すぐにジャカルタへ向かうわけには行かず(何せ無職なので...)亡くなってしまったのは、どうしようもない。最高のインドネシアのアイドルを失った悲しみを抱えつつも、残された音源を漁るしかないと切り替えた。

残念ながらインドネシアでは、アーティストが亡くなったりしないと、旧作の復刻とかは、ほとんどされない。90年代は特にそうだった。最近は少しづつながらも、昔のアーティストの復刻がCD化されているが。それとて、インドネシア以外のリスナーを含めて想定したことだろう。

ベニャミンの死後、数か月、多くのカセットが復刻された。ほぼ、オリジナルのジャケとは無縁な編集盤であったが、既に市場では入手困難なアイテムが殆どだった。 しかし、時が過ぎれば、それらのカセットは姿を消していた。

当時、オイラが注目したカセットが「Yang Paling Enak」(左)。確か、プランテーションのM氏もポップ・アジアという雑誌に取り上げていた。しかし、どう見ても旧作の音源を一本にまとめた編集盤にしかオイラには見えなかった。必ずオリジナルのカセットが存在するやろ!苦節20年以上、やっとその正体がわかった。

左のカセットは、中、右のカセットのA面をAB面に収録したものだと判明。恐らくDIANレコードで80年代に録音されたものであろう。中、右のカセットのB面にはベニャミンとは関係ないアーティストが収録されている。ベニャミンの死後、中、右の音源を一つにまとめたのが左のカセットなのだ。ジャケはオリジナルの2本を尊重している感じもあるなぁ....

インドネシアのカセットではよくあることで、AB面同じアーティストにしないこと。何が目的なのかわからないが、そうしたカセットは、数おおくある。

最も注目したいのは、中、左のカセットには、ART.& Directorにリリック・アリヴォワのクレジットがあることだ。左のカセットにはその表記がない。チャンプルDKIで日本でもその名を知られた彼、当時はDIANレコードのデレクターで快作を世に送り出していた。これはオリジナル・カセットでなければ、知りえないことだった。 インドネシアのカセットは、如何にオリジナルが貴重であるか痛感させられた.....

左のカセットは、オヤジレコードにもUPしており、12万アクセス超えをしているから、インドネシア人も快作と認めていることだろう。ちなみにワルジナさんも「Yang Paling Enak」と言う曲を同じレーベルDIANからリリースしている。レーベルが同じだから使いまわしか...その辺はまた検証したいと思う。

20年超えでやっとベニャミンの傑作カセットの謎が解けた。ご協力頂いた、プランテーション店長M氏には感謝したい!!


2016年8月22日月曜日

青春の一枚!



オイラの青春の一枚であるBLue Rondo Ala Turkのデラックス・エディションなるCDが出ているのは、知らなかった。普段はワールドものしか意識してないからなぁ、今さらどうでもいい作品だけど、オイラの青春の一枚なので購入した。

思えば、THE JAMの解散は「なんちゃってMODS」を気取っていたオイラにはそれなりにショックだった。でもなぁ、「MODなバンドにホーンズを入れるのは、反則だろ」と思っていたオイラの前に登場したのがこのバンドだった。ズート・スーツに身を包み、なんちゃってラテン音楽を...世間はちょっとファンカラティーナも受け入れていた。

ズート・スーツと言えば、キャブ。そんな情報はあったのか、オイラはこのインチキ野郎たちにハマった。歌は下手、ノリだけでのラテン・テイスト。当時は、そう思った。スタイル・カウンシルがオサレで気持ち悪くなってたから余計に拍車がかかったのだろう。

自身の勢いが頂点に達して、83年にロンドンへ行く。目的はBLue Rondo Ala Turkのリーダー、クリス・サリバンがやっているクラブ「WAG CLUB」へ行くことだった。 どうやって行ったか覚えてないが、とさか頭のパンクス(わざと)にいろいろ聴いて辿りついた記憶がある。

クラブ店内では、かかる曲がほとんどラテン・ジャズ。ノーザン・ソウルやSKAをかじっていたなんちゃって野郎には未知の世界だった。しかも、かかる曲をピンクのズート・スーツを着て踊る店員が眩しかった。帰国後、原宿の「赤富士」をはじめ、ピンクのズート・スーツを探し始めた。

このグループはその後、 BLue Rondoとマット・ビアンコに分裂していくのだが、その頃には既にオイラにはワールド・ミュージックの波が押し寄せていた。なんちゃってじゃなく、のラテン音楽、そして様々な国の音楽がオイラを刺激してくれるのであった。

今回この デラックス・エディションを聴いて。もはやCD2のRIMIXはいらないだろう。ほぼ、マット・ビアンコのノリやん。今の時代にやることではないと思うが。30年前ならともかくとして...


恋の汚レコジャケ

 たじこ(多司子)に出逢ったのは、30年以上前。双方とも羽田空港に務めていた。オイラは、航空機を誘導する地上サービスの会社、彼女は空港内にある売店で働いていた。オイラがタバコを買いに行く度に少しづつ会話をし、仲良くなる。そしていつしか付き合うようになる。

たじこは、KORGIS「Everybody's Got To Learn Sometime」と言う曲が好きだった。オイラが「BEST盤のレコードならもっているよ」と話すと、身体を震わせて喜んだ。「ホント!今度あたしの部屋で一緒に聴こうよ!」と...

たじこの部屋は、エスニック柄のカーテンがオイラ好みではなかった以外、すっきりとしたオシャレな部屋だった。まだ残暑厳しいのに、灯を消し、キャンドルを囲みワインを酌み交わし、このレコードを聴く。そして二人は結ばれた....

たじこは言った。「今日の記念にジャケットに日付とあたしの名前をかいていい?」オイラは最初、レコジャケを汚されるのに躊躇したが、既にたじこは、サインペンで名前と日付を書き始めていた。「これで、このレコードを見るたびに、あたしのことを思い出すね。今度、このジャケットの真似を二人りでしようね!」と、どこまでも明るかった。しかし、たじことの関係は長くは続かなかった。そして彼女は会社を辞めてしまった。

たじこと別れて数年経ち、会社の先輩が週刊大衆をオイラに渡しこう言った。「グラビア・ページに出ている女、お前が昔付き合っていた女じゃねぇえの」と。ページをめくりオイラは自分の目を疑った。そこには間違いなく、あのたじこが上半身裸でオヤジと戯れていた。

この汚レコジャケを見る度に、青春の思い出よりも、週刊大衆のあのページを思い出してしまう。ある意味、恋の汚レコジャケだろうけども....

2016年7月18日月曜日

ナイスなイイス・ダリアのアルバム


DIVA ASMARA - IIS DAHLIA

 そもそも一曲目の DIVA ASMARA  (ナイスな曲)は、2013年にMMT STUDIOから動画がUpされていた。KOPLOが未だ健在な時期だ。このMMT STUDIOがよくわからない存在。90年代のダンゥット歌手の新緑MVみたいなのをUPする。しかし、音源、つまり(カセットはないのでCD)はJKTなどには出回らない。ネット配信だけなのか..その時点で、JKTでCDを探してもらったが見つからなかった。今さらネット配信のみで、こんなダンドゥット・アスリを聴く人がどれくらいいるのか...ましてCDで聴く人など...

で、今回、エルスールで入手したCDはMusicLand盤(マレーシア)だ。これで謎が解けた。MusicLandはその昔、Iyeth Bustami - Laksmana Raja Di LautをCD化したレーベル。インドネシアではカセットのみの発売だった。つまり盤権移譲でしょ。本国ではCD化されなかった(普通しないよ)音源の権利を買いCD化する。このレーベル、どういう人達をターゲットにしているのかわからないけど、オイラ達みたいにしょっちゅうJKTに行って音源漁れないダンドゥット・ファン(ちなみに、オイラはアスリファン)には便利なレーベルだ。

さて、内容はというと、これがなかなかよい。POP MELAYU KREATIFE(クリエイティヴなポップなムラユ)。まぁ、こんな説明はどうでもいい。四半世紀以上前からやっていて、裏切られたことは100回以上。90年代は感傷派ダンドゥット歌手として一時代を築いた彼女にしては、ZAPPIN風味を取り入れた珍しい作品だ。Cipt(曲の作者)のLEXO NRもなかなかいい曲書くし、アレンジも、まぁ、古臭いけど王道路線ですね。5曲目には、「SAYONARA」なんて曲もあるしね。

経済成長に伴い、ダンドゥットが劣化し(KOPLOの出現も)、回顧主義は蚊帳の外的なダンドウット界において、こういう作品がCDされるのはファンとしては嬉しいかがりだが、本国ではないのだ。ただ、四半世紀以上彼女を追ってきただけに、こうした良質なアルバムのCD化は嬉しい。興味のある方は、オヤジ・レコードでIIs Dahliaを検索してください。7割の彼女の代表曲はUPしてます。

彼女、西ジャワ、インドラマユ出身なので、願わくば、タルリン・ダンドゥットの作品を出してほしいのだが...これも四半世紀待っているのだ。ないだろうなぁ...

 


2016年1月6日水曜日

忘備録・1/5エルスールで飲む。

エルスールのドアを開けると、すでにスチャラカさんがにスタンバイ。買っていった缶ビールを3人で飲む。ギリシャの入荷したCDをスチャラカさんとあれこれ文句をつけて話す。酔いがまわってきたところにアキラ登場。せっかくなので、ナカレコさんのトートバック姿を撮ってもらう。大阪在住時は、エルスールのレコバックを持って関西のレコ屋を徘徊した。徘徊の締めはエルスールのレコバックを持って通天閣前で写真を撮るのがお決まりだった。店長から津田先生の年賀状を見せてもらう。さすがに拝んだ。店長、アキラ、新たにエルスールオヤジーズに入りそうな人と飲む。オイラがなんちゃってMODSだったのに対し、なんちゃって2トーン見たいな人で好感がもてた。その人が帰った後も店長、オイラ、アキラでひたすら飲む。そばを食いに行こうというので食べに行く。その前に宮益坂の古着屋へ。アキラとオイラの古着が500円なのになぜか店長の買ったものが高かったので笑う。その勢いで「なるきよ」へ行く。アイツのおバカなピンバッジを万引きしてきた。何か濃い一日だった。

2015年12月31日木曜日

2015レコオヤジこの一枚!

Kue Onde / Benjamin S.



年々、高騰していくインドネシアのレコードには興味がなくなっているが、ベニャミンだけは特別なのだ。

1995年8月初旬、独立50周年の大規模ダンドゥット・コンサート(通称:スマラク・ダンドゥット)に備え早々ジャカルタ入り。ブタウィ文化臭が漂う、JL.Jaksaにいつものように宿を取っていた。ある夜、知人と二人でグロドックのダンドゥット・ディスコに入り浸っていた。調子こいて朝帰りしてみると、宿のおばちゃんから「昨夜、ベニャミンがここにきてたのよ」どうやら小規模のコンサートをやったらしい。「マジで、だってそんな情報どこにもないし、だれもいってなかったよ」オイラは泣きそうにおばちゃんに返答した。まぁ、よくあることだ。「次には絶対みるから」とおばちゃんと話す。しかし次がなかった。オイラが帰国した9月にベニャミンは急死してしまう。何たる失禁、いや失態、もう二度とBang Benを観れないのか!悔やみに悔やんだ。インドネシア音楽人生で最大の汚点だった。そのことがトラウマになり、20年経過した現在でもべニャミンのレコだけは何とか集めている。




一応、ベニャミンのデビューは上記本にも記載され、本人も認めている「Si Jampang」という10吋だが、どうもあやしい。EP盤と10吋の発売年数の差異とかを検証してみないとわからないが。オイラには上記Mesra盤は「Si Jampang」より前ではないかと疑っている。こうしたVAものは、オリジナル盤に比べ軽視されるのがインドネシアだ。もちろん上記本には一切この盤の話は出てこない。

ベニャミンはデビュー前 、クラブ等で欧米のポップス、R&B、ブルース等を歌っていた。60年代初期。しかし目が出ず、誰もやってないガンバン・クロモン(以下GB)に目をつけた。そこから売れるのである。上記EP盤の一曲は、BenがGB着手する以前の臭いがするし、ジャケのイラストも異常に若すぎる。バックのOrkes Prima Nadaの演奏もどこか60年代初期のような.....ちなみにROSSYなる女性は後にBenと何枚か共演する女性歌手だ。彼女もジャケを見る限り、まだ痩せていている。何の確証もないが、オイラのベニャミン魂をかきたてられたEP盤であることは間違いない。こういう話はジャカルタにあるBenのギャラリーに行ってわかるだろうか。オイラ的にはBenのコレクターと話した方が話は早いような気がするが。いずれにしても、この盤の存在で来年目標ができたわけだ。しかし、ほんとに来年ジャカルタに行けるのか...トホホ.....

2015年12月28日月曜日

2015年中古インドネシア・カセットベスト10



①Layang Pungkasan / Wiwik Sumbogo


今年の収穫は何と言ってもインドネシアで一番好きな歌手、ウィウィ・スンボゴのカセットを何本か入手できたことだ。そういえば、彼女はその昔、P.ヴァインから発売さてたダンドゥットのコンピレに収録されていたんだよなぁ。またその昔、彼女がスマラン出身だというのでスマランまで会いに行ったこともあったなぁ、会えなかったけど。

しかしこのカセ、オリジナルかなぁ、怪しい。ジャケデザイン的には90年代初頭ぽいのに、内容は80年代だろう。盤権移譲して再発なんでは...まぁ、いずれにしても素晴らしいアルバムだ。ウィウィの頬杖ジャケもいい。

「Tembang Jawa Cantik」(かわいいジャワの歌)と言うことだが、本当にウィウィの声が可愛い。優美なクロンチョン ・アレンジ(時折、チープなキーボードも入るがこれがまたいい)が大半を占めるナイスなバック陣、オイラが今まで聴いて来た彼女のアルバムでは最高峰だろう。演奏者のクレジットがないのが残念だ。もう一本、P2SC時代のカセも入手したが(どこにあるか探せない)あのカセも素晴らしかった。


② Mesam-Mesem / Sumiyati


 東ジャワ、バニュワンギ、クンダン・クンプルの女王スミヤティのロカナンタ録音カセ。知らなかった。何が楽しいかって、バックのO.M. KENDHANG  KEMPUL表記が示す通り、完全にダンドゥット・ナイズされている。今でこそ、普通だけど。これほどナイスなO.M.臭が漂うクンダン・クンプルのカセは聴いたことがない。ギターがめちゃカッコいい。スミヤティの歌も脂がのってるし。こんなカセが国営レーベルから出ていたんだから、スハルト政権とはいえ、いい時代だよなぁ。クンダン・クンプルの帝王?Arif M.も一曲参加。


③ Luntang Lantung /  Gambang Kromong Kumala Sakit






















四半世紀以上に及ぶインドネシア音楽人生に老いて、今年ほどガンバン・クロモンのカセを聴いた年はなかった。ピンキリ、いや、だから楽しいのだ。ベニャミンとも交流があり、数々の名曲を世に送り出してきた、JOKO S.率いるこのカセ。いや~笑わせてもらった。2曲目の「Jali Jali 135juta」は最高!ロマ・イラマの「 135juta」のカバーだ。あのメッセージ色の強い曲を、こなんにだるいアレンジで、しかも、どこかザンジバルのターラブ風に。インドネシア人にはたわいないカバーだろうけど、特にロマ信者とかね。このセンスは大好き。JOKO Sの足跡を知る上でも貴重なカセだ。


④ Makan Hati / Rita Sugiarto & Jacky Zymah





















今年5月、オイラが最も敬愛するダンドゥット・アーティスト、マラ・カルマが逝ってしまった。ダンドゥット界の筒美京平、いやオイラにはそれ以上の存在だった。彼は、ソロと平行してこの二人のオルケス、O.M.Jacta Groupにも参加していた。本カセットではアレンジャーだ。切れ味のあるギター、幅のあるアレンジ、本作を聴くとその後、確固たる地位を築いて行くスタートと言える音源が詰まっている。20年以上前、エルフィ来日公演で彼の姿を見た切り、というのが何とも情けない。きちんと話をしておくんだったと、このカセを聴き後悔する2015年だった。


⑤ Mpok Lilis Jaipongan / lilis Suryani & Iyong


 70年代末と思われるカセ。さすがにリリスもおばさん風のジャケだ。ポップスンダとジャイポンの融合作としては名作だろう。時代的にまだチープなシンセに頼らないポップ・スンダ風演奏とコロコロと転がるようなグンダンのジャイポン臭。二人のDuetは時折、ベニャミン&イダ・ロヤニを彷彿させる。クリーム「Sunshine Of Your Love」風なギターリフB5 Pesta Jaipong / Iyong が秀逸!


⑥ Orkes Melayu Delima






















初めて知るオルケスのカセ。A-1「Batik Pekalongan」はエルフィ&マンシュールもカバーした名曲。
ジャワ島北岸の町のバティックを歌った曲だ。果たしてこれがオリジナルなのか....IdrusHasniとDuetするIda Sanjyayaは後にダンドゥット歌手として少し成功した彼女だろう。OM時代の良質な部分を残した演奏で、もしかしたらレコードがあるかもしれない。複数の歌手の音源を収録。ナイスなオルケスだ。ちなみにリーダーのMONO SANJAYAはIDAの旦那かしら....

⑧ Jamu Gendong / Dariah






















タルリン界の女王DariahがHajahを名乗っていないカセは初めて見た。つまりこの時点ではメッカ巡礼に行っていないということか....さすがにジャケが若い。細身で初々しさも残る。あのふてぶてしさがないのは少しさびしいが。バックがOMを務めている通り、ほとんどタルリン・ダンドゥトの世界だ。まだこの時期(70年代後半?)はタルリン・ダンドゥットが試行錯誤していたかのような音が聞こえてくる。


⑨ Jauh Sudah / O.K.Swadesi





















まず、ジャケのイラストが素晴らしい。オーソドックスなクロンチョンながらもスタンダードなナンバーは一切やっていない。フルートではなくスリンを使用しているのもオイラ好みだ。ヴィブラートを効かせたSudarmoのヴォーカルもナイス。珍しく、ミュージシャンのクレジットもあり、カセット時代のナイスなクロンチョン ・アルバムをさがすのにも役に立つ。

➉ Pop Sunda Vol.2 Bersama Band De Sonic & Band Estika





















これは長年探していたカセ。ヘティ・クス・エンダンがまだHetty Kusmadewiを名乗っていた時代のポップ・スンダ。当時(70年代後半?)人気のあったMus D.S.とコラボした作品。バンド演奏もナイスだが、ヘティも若い。ジャイポンの名手タティ・サレ(ジャケ写上)の快演もうれしい。


今年も約60本以上の中古インドネシア・カセットを聴いてきたが、抜け、劣化に耐えながらも何とか凌いだ。 カセット時代にしかありえない音作り、時代の臭いを大いに感じさせてもらった。数々の名盤、迷盤を提供してくださったプランテーション・レコードには本当に感謝は尽きない。また、来年もお願いしたい。