2018年1月24日水曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その5

5位


The Best of Julia Perez

2017年6月、36歳の若さで他界してしまったJulia Perez.いつ頃だったか、初めての出会いはコンドーム付きCDだった。インドネシアでCDの需要は少ないのに、こんなことする奴おるんや、と思ったが、音楽的には大したことがなかったので、気に留めていなかった

ところが、2014年のAku Rapopoという曲で、映像と共に衝撃を受ける。ダンドゥット界のレディ・ガガの登場。彼女は最初からこの路線を狙っていたのではないかと思う。一世風靡したイヌㇽの踊りのセクシーさではなく、魅せるセクシーさ、しかしサウンドは全体としては、イケイケ感はあるものの、流行に左右されない曲も何曲かある。前述したAku Rapopoは映像はめちゃセクシーだが、両面太鼓を使用したタルリン・ダンドゥットに近い作りだ。2014年と言えば、まだKOPLO全盛期なのにあえて、スンダ路線セクシー路線を選んだのは彼女にスンダ人の血が通っているからだろうか。

これらの音源は当初から配信オンリーだったのだが、めでたくCD化された。ベスト・オブだけど、DENADAとか入っている。ちなみに四半世紀前にDENADAを紹介する時には、エイミリア・コンテッサの娘とかよく引用していたけど、今ではその引用も意味ないな。母親もDENADAも過去の人?かしら..

曲は作らなくても、踊らされる時代から、自己主張するダンドゥット歌手が現れたのに残念でならない。彼女のようにアクの強いダンドゥット女性歌手の登場を再度待ちたい。

https://www.youtube.com/watch?v=G-x9cH78P10

https://www.youtube.com/watch?v=nKdtt206Cw0



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