2014年4月20日日曜日

エル・スールレコーズ隅々見聞録 3 カセ男がやってきた!



エル・スールレコーズの顧客、オヤジーズの中ではカセットのコレクションは一番多いのがカセ男だろう。噂では2000本のカセットを捨てた男、いまでもカセットウォークマンを4台も所有している。常に鞄の中には数本のカセットが入っている。伝説の男なのだ。

そのカセ男がエル・スールレコーズの秘密の花園と言われているカセット籠に手を伸ばしているところをオイラは偶然キャッチした。アジアCD棚の下のほうにあるこの花園、相当のカセマニアしか手を伸ばさない場所だ。ふつうのカセファンならとうに知っているアイテムも多いし、もはや荒らされてナイスなカセがないと考えられるからである。しかし、カセ男は違った。自分が捨ててしまったカセに憐れみを感じてか、持っていたカセを買いなおしたり、同じカセを2本もっていれば誰かとトレードできるかもしれない。といったおよそ普通のマニアでは考えられない理由からこの花園を覗いていた。そのイキイキした姿はまるで無邪気な子供のような姿であった。果たして購入したカセをきくのか、いや、4台のカセットウォークマンを駆使して数日間で聴いてしまうのだろう。そしてカセ男はまた、カセのあるところに出没するのだろう。電車の中、街中、ほか、カセットウォークマンでウキウキしている男がいたら、それはきっとカセ男だろう。
 
 
 
 
 
今回のカセ男の戦利品。タイとインドネシアに二分された。特にピンパーにはずいぶんと思い入れがあるようだった。大半が捨ててしまったブツのようだ。インドネシアものはほとんどが地方もの。カシーダの女性グループ、ナシダ・リアのカセを買う人は今や、日本ではカセ男しかいないだろう。どこまでも自分のカセ魂を貫くカセ男、今、エル・スールレコーズ顧客の中で一番熱い男だ!

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