2015年8月11日火曜日

久しぶりに聴くマンダリンものカセット!



スハルト政権下時代、公には中国語の使用は禁止されていた。もちろん曲も聴けない。まぁ、地下では香港や台湾のカセットが海賊盤仕様でうられてはいたけど...ネットなんかない時代だ。

そこで生み出されたのが、「ポップ・マンダリン」という音楽ジャンルだ。中国、香港、台湾などの楽曲をカバーしたりパクったり、いろいろあった。それらは全てインドネシア語。「インドネシア語だったら文句はねぇだろ」当時、カセット業界を牛耳っていたのはほとんどが華人だ。発想がすばらしい。テレサがインドネシア語で歌ったアルバムがあるのもその流れだろう。

スハルト政権崩壊後、絶滅してしまった「ポップ・マンダリン」だが、久しぶりに聴いた。しかも上記カセットの表記は「Gambang Kromong Dangdut Mandarin」直訳すれば、中華風ダンドゥットのガンバン・クロモンだろうか。むちゃくちゃなジャンル表記、誰が買うのか、オイラが買う。

ガンバン・クロモンは中華文化の影響をもろに受けた大衆音楽だが、ブタウィ文化に溶け込んでしまってあまり中華文化を感じられなかった最近、改めて考えさせられるカセットが上記だ。なんかしっくりくる。A1はLavenia - Melody Memory のカバーだ。その時点で笑える。確か、台湾曲だったかのカバー曲だ、いや香港かな。B1の「Lingling」が素晴らしい。ガンバン・クロモンを積極的にリリースしてきたレーベル(もうないよなぁ)未知数のカセットが残っていそうで楽しみだ。

参考MV:https://www.youtube.com/watch?v=_4-HTgVfp_8
参考MV: https://www.youtube.com/watch?v=9hjoR2cDr-o&feature=youtu.be

0 件のコメント:

コメントを投稿