今年もあい変わらず、トルコ~ギリシャものをよく聴いた。トルコ女性歌手の新譜は毎日ネットで調べている。20年以上前はアフリカ、カリブ周辺を熱心に聴いていたのに、えらい違いだ。この二つの国の音楽には「伝統回帰しながらもモダンさを醸し出す歌世界が存在する」から目が離せないのだ。しかし、女性歌手しか興味がないくせに、ベスト・アルバムになるとムサイ男どもが名を連ねる。音楽って不思議だよなぁ、オイラの音楽嗜好はどうなっているのか、自分でもわからなかったりするのだ。若年性認知症の疑いがあるかも..
① LEONIDAS BALAFAS / APILIOTIS
断トツでしょう!ハリスの14年作は今一つで買わないのに、こんな知らない奴の2CDがベスト1なんて信じられないぐらい引き込まれた。野郎がやるレベーティカ現代風最高峰だね。ギリシャでの評価も高いらしい。ダラーラス以外の男性歌手にうつつをぬかすとは。大した歌唱力でもないのにバックの演奏との交わり具合が最高だ。
②HK / HK presente Les Deserteurs
③Meryem Zengin / Ir"Ozur Dilerim”
④V.A、『Girizgâh, Alaturka Records』
②を第二位にするワールド・ファンは多いなぁ、オイラもだけど。つまり断トツの一位があるってことだよな。③④は今年も何とか良質なトルコものCDを見つけられて安心した。特に④は大好きなYaprak Sayarの音源がCD化されてるのは、これともう一枚のV.Aものしかないのでよく聴いた。
⑤Irama Jazz / Indoneian Jazz of the 1950s.Nick Mahit & Irama Trio and more.
個人的にはIrama Trioのブンガワン・ソロも入れた欲しかったが、次作に期待したい。馴染みの曲も何曲かあったが、しらない曲も多く楽しめた。当時のインドネシアのミュージシャンのレベルがいかに高かったかを世界に知らしめた傑作だ。本国のコレクターはポルカ・ドットレコードを見習わないと自国の素晴らしい音楽文化を消滅させてしまうぜ!
⑥ESTOUDIANTINA NEAS IONIAS & YIANNIS KOTSIRAS / I SMYRNI TOU EROTA
⑦VINICIO CAPOSSELA / REBETIKO GYMNASTAS
⑧ loxandra2012
⑦はよく聴いた。マーク・リボー参加。こうなるとライ・クーダーのレベーティカ解釈のアルバムも聴きたくなってくる。
⑨Kroncong Jaipng 2 Nada Betawi
クロンチョン・ジャイポンは90年代も一時ブームになったことがあるが。あの時のような安っぽいものとは違う。格調高くそれでいて濃密、しかもブタウィ色がにじみ出ている傑作だ。Vol.1もあるのだろうか。是非、聴きたい。
➉泉ちどり / 緋ざくら神輿
とにかく今年は津田耕次と泉ちどりのレコードを必死に探していた。泉は女版津田耕次だ。東京出身なのでぎこちない関西弁が病みつきになったこのレコ。ネタもよく楽しめた。任侠ものからなんでも来い!2015年もこの二人にハマっていきそうだ。
なんだかんだ言って、トルコ~ギリシャ~インドネシアをぐるぐると廻っていたような2014年。2015年はもう少し幅広く世界の音楽を聴いていきたい!
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