2018年2月2日金曜日

2107 ベスト・アルバム 10

 2017年一番聴いた音楽はラオスだろう。CDもよく買った。でも、ここには一枚もない。アンゴラのCDもよく聴いた。パブロ・フローレズは最後まで迷ったけど、落選。個人的にはベテランの活躍と、フレンチ・カリビアンの当たり年だった。一番うれしかったことは、カンボジアのスーパースターにサインをもらえたことだ。一番残念なことは、トルコの音楽が殆ど聴けなかったこと。
  いつもながらよく聴いた順。なので昨年末ぎりぎりに入手したダラーラスは入らず。


1位
Booty Collins / World Wide Funk






















ダントツ、こういうオヤジがいるから、オイラは今でも音楽に夢中になれる。そして音楽に対して燃えてくるのだ。

2位、3位
Dede Saint-Prix / Drikouraman
Tony Chasser / Live ,Lakau Lanmou













DeDeは80年代から聴いているが、今まで一番いい。トニー、ズークの貴公子やサキヨ時代は全く面白くなかったが、オヤジになって面白くなってきた。


4位、5位
Shelia Majid / Boneka
Youssou N'dour / Seeni Valeurs














あの頃のワールド・ミュージックブームを牽引した二人の復活盤はうれしい誤算だった。特にシーラの「Aku Bonekamu」「私はあなたのお人形」は熟女になった彼女に、とてもいわれてみたい....一度でいいからライヴ観たい!


6位、7位
U tin
Eleni Vitali














意外と苦手なミャンマー音楽ですが、素晴らしかった。ギリシアの好きな歌手、Eleniは08年作、一曲目はロック調であるが、なかなかいい。曲が進につれギリシア色が濃くなる。


8位
Loic Embole / Genese



















グァドゥループのパーカッション音楽、グオ・カ。Kaはパーカッションを指すようで、その太鼓が上手く使われたサウンドが、かなりオイラ好みだった。勿論、多少ズーク寄りの音だったりするけど、コーラスとかも良かったり。愛聴盤だ。

9位
Larry Campbell & Teresa Williams





















エルスール店長に教えてもらったカントリー。ワールドミュージックに疲れた時に、よく聴いてました。男女のデュオでなかったらたぶんどうでもよかったと思う。

10位
Musiliu Haduna Ishola / Happy Day





















何なんだコイツ!ほとんどトーキング・ドラムが聴こえず、ひたすらスネアの音。バックのジャズぽいキーボード、ヴォーカルはふじなんだよなぁ。ハウリングしたり録音状態は決してよいとは思わないけど、こんなフジは初めて。すみません、アパラだそうです。区別がつかない。このジャケでHappy Dayとか言われたくないし...

2018年1月27日土曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その6

6位 Andien / Metamorfosa




デビュー時からクオリティ高いアルバム多いですね。さすが。インドネシアに関係なく普通のポップス・ファンが聴いても楽しめる作品だ。インドネシアを代表するポップシンガーと言っても差し支えないでしょう。

7位 Rizky And Friends










いや~、オイラの知らない間に、オイラの好きなジャンル、インドネシアRBで、ナイスな人達沢山出現してる。Rizkyさんのお友達なのかよくわかりませんが、VA形式、一曲ずつ収録。配信のみだったのでしょうか、よくわかりませんが、ナイスなコンピです。イイ曲多いし。

https://www.youtube.com/watch?v=XyHhr2XbaGc

https://www.youtube.com/watch?v=Is0ijEHDh-0

8位 NEUROTIC


何もインドネシアに限らず、若いアーティスト達の80sサウンド・リスペクトは世界中でしょ。このアルバムは笑えた。80sの半分はNEW WAVEしか聴いてなかったから余計だ。シンセや、プログラミング、エフェクト、他80s感覚が素晴らしい。メロディラインもいいし。かなり気に入っているグループです。こんなグループがインドネシアからでてくるなんて、ホント時代は変わった!!


英語曲が少ないのがいい。
リミックス、いいね。12シングルの感覚だよなぁ。


9位 Harry Roesi Gang / Philosophy Gang


ツイッターにも書いたけど、彼のレコ、カセットはインドネシア人、日本人が必死になって探しているのだ。ちなみに欧米人で探している人を知らないので、ここにあげない。シンガポールのレーベルに盤権があったから再発できたのか知らないけど、彼の埋もれた名盤を(どんなものがあるかしらないけど)再発できないのかしら..

10位 Atik CB / Transisi











コツコツとインドネシアの古い音源を復刻するBRAVO MUSIKは偉いよ。エルフィのCD化は頓挫したみたいだけど。Erwin Gutawaが音楽担当したカセットのCD化でしょう。ボーナストラック5曲。80年代、インドネシアの都会的サウンドの代表的なアルバム。Younky Soewaro ,Deddy Dhukum ,Mus Mujiono、90年代に連なる音楽家の名前がすでに....

https://www.youtube.com/watch?v=3BZ4DwJE0T0

2018年1月24日水曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その5

5位


The Best of Julia Perez

2017年6月、36歳の若さで他界してしまったJulia Perez.いつ頃だったか、初めての出会いはコンドーム付きCDだった。インドネシアでCDの需要は少ないのに、こんなことする奴おるんや、と思ったが、音楽的には大したことがなかったので、気に留めていなかった

ところが、2014年のAku Rapopoという曲で、映像と共に衝撃を受ける。ダンドゥット界のレディ・ガガの登場。彼女は最初からこの路線を狙っていたのではないかと思う。一世風靡したイヌㇽの踊りのセクシーさではなく、魅せるセクシーさ、しかしサウンドは全体としては、イケイケ感はあるものの、流行に左右されない曲も何曲かある。前述したAku Rapopoは映像はめちゃセクシーだが、両面太鼓を使用したタルリン・ダンドゥットに近い作りだ。2014年と言えば、まだKOPLO全盛期なのにあえて、スンダ路線セクシー路線を選んだのは彼女にスンダ人の血が通っているからだろうか。

これらの音源は当初から配信オンリーだったのだが、めでたくCD化された。ベスト・オブだけど、DENADAとか入っている。ちなみに四半世紀前にDENADAを紹介する時には、エイミリア・コンテッサの娘とかよく引用していたけど、今ではその引用も意味ないな。母親もDENADAも過去の人?かしら..

曲は作らなくても、踊らされる時代から、自己主張するダンドゥット歌手が現れたのに残念でならない。彼女のようにアクの強いダンドゥット女性歌手の登場を再度待ちたい。

https://www.youtube.com/watch?v=G-x9cH78P10

https://www.youtube.com/watch?v=nKdtt206Cw0



2018年1月22日月曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その4

4位


RUN

かれこれ、インドネシアに10年行っていない。魅力的なシーンがあれば飛んでいくけど、そうでもないし。なのでどんなグループがオイラ好みなのかさっぱり、分らない。ネットで探すのは限界があるし、インドネシアの音楽だけを愛聴しているわけでもない。

このグループは一緒に家宝級というDJイベントやっているジャッキーに教えてもらった。ダサイ、グループ名、適度にHIP HOPでインドネシアR&B、オイラが90年代に好きだったグループの数々と条件が一致。特に一曲目「Hijau Dan Biru」はナイスな曲だ。ストリングス・アレンジ、グンダン入り、ガムランのサンプリングetc..個人的には2017年、インドネシア・ポップス、ベスト・トラックだけど。




他のアルバムも聴いてみたけど、オイラを納得させる内容で、ちょっと追いかけていこうかな、という気になった。だいたい、10曲中2~3曲が英語詞だけど、3曲までならがまんできるしね。ジャッキーに感謝しなくちゃ...

2018年1月21日日曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その3

第3位


The Groove / Forever U’llBe Mine

何も変わっていない。1999年の1st「Kuingin」から。ベストを除けば2005年の「Hati Hati」から12年ぶりのオリシナルアルバムということかしら。詳しいことはわからない。05年「Hati hati」は離婚した元妻がCDを所有しているので今は聴けない。トホホ...インドネシアでの音楽カテゴリーで分ければ、ジャズ、フュージョン的なバンドなのだが、オイラが気に入ったのは女性ボーカル、Rieka やRezaの声質。アルバムタイトルが英題なのはちょっとなぁ...

でもこのグループKFCレーベルじゃなかったら、こうした新譜が出せたのだろうか、疑問だ。いつだってインドネシアのCDは売り切り御免!だ。CDの需要、海賊盤他、色んな問題があると思うが、KFCのCDは特にそんな匂いがプンプンする。鶏肉食べてもらいたいからCDも売ってます。アーティストも店に来ますよ、サイン会、握手もできます。なので鶏肉食べに来てCD買ってください。ギギやスランク、他90年代組のCDがKFCから出ているけど、どうなのかしら。鶏肉たべてCD買って帰るって、結構な金額だよ、インドネシアでは。今の経済状況なら、40代~50代の人ならそれもokかしら、その辺もKFCは考えてる?
オイラが思う、旬なアーティストはほかのレーベルでCD出したりしている。面白い人
達わりといるし。KFCのCDて何だか、予定調和。音楽が専門じゃないから。KFCのCD販売戦略もう少し、様子を見たい。

かなり話がそれたけど、本アルバムで、一番好きな曲は5曲目「Bawalah Daku」かな。オイラ的には、インドネシア人、初のtalk Box入り(何を使っているかしら)。まぁ、何はともあれ、懐かしいインドネシア人の友人に会ったようで、聴いてましたCD。



1999年の1st「Kuingin」時代を考えれば、カセットジャケやないやろ!と、思った当時。そういう所も、このグループの好きなところでした。

すきな曲やった。MVなかったかしら..

2018年1月20日土曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その2

第2位

Trio Lestari / Wang

メンバーの一人、Glenn Fredly は90年代終りにソロでデビュー。インドネシアR&B好きには知られた人だ。彼はソロの前にはFunk Sectionというグループのヴォーカルでもあった。このグループには後にMEやNEO他、でプロデューサーとして頭角を現し、オイラが敬愛したインドネシア90年代ニュージャック・スイング野郎(インドネシアのテディ・ライリー、もちろんあのGUY)Iwan Noorsaidgがドラムで参加していたバンドなのだ。Tompiもソロでしられて、Sandhy Sondoroという人は知らなかった。一人では大したことないけど、3人集まれば..かなり話がそれたけど、そういう意味(どういう意味?)では、このグループのイニシアチブサはグレンがとっているような気がするけど、まぁ、どうでもいいや。オールド・タイミーな曲をまぜ、ラテンチックから色々あるけど、まぁ歌唱力がうらずけられているからこそ、楽しいアルバムわけで。オリジナルのRPM盤は色々写真が楽しめたが、KFC盤はそっけない。但し曲はKFC盤の方が多い。KFCのCDにはいろいろと言いたいことがあるけど.そのうちに。





2018年1月19日金曜日

2017インドネシア・ベスト・アルバム10 その1

例年ならインドネシア・カセット10をやっているが、正直言ってベストに上げる10本が揃わなかった。一方でCDはポップスが中心ではあるが、10枚揃った。言語はインドネシア語だけど、音楽としては欧米風だから面白くない。四半世紀前にはそんなこと言っていたオイラも随分と状況が変わった。いや、時代が変わったのだ。

1位 Murni Subakti / Nhulihi Si Tading



 インドネシア、今の時代、地方ポップスの面白さを表現できる音楽はHIP HOPだと思っていた。実際、面白い地方もののサンプリングネタで、地方言語でラップするグループも沢山いる。が、本作の中心はジャズであった。スマトラ、トバ湖周辺に住むバタック・カロ族のプルコロンコロンという音楽をベースに。トラディショナル楽器奏者とジャズ演奏者とのコラボ演奏みたいなものだが、どうしてもジャズ的なアレンジが強いのは力関係かしら。少しジャズ的要素が食傷気味の所もあるが、プルコロンコロンという音楽をこんなに楽しく、しかも現代的に聴かせたアルバムは過去にない、いやもしかしたら今後もないかもしれない。一地方の音楽を、いくら今風のアレンジであっても他の地方の人が好むだろうか。ナイスな沖縄音楽の新譜が出た、みんな買わないでしょ。それと似たような感じ。
 

インナーの写真もいい(右)カロ族の衣装着ているし、楽器の写真も載せている。MV観ながら一応確認はできるかな。


バタック・カロの音楽、プルコロンコロンを日本人で初めて世界に発信した師匠のHPを参考にしました。